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さとに田園クリニック

透析へのこだわり

透析液へのこだわり

透析液にエンドトキシン(細菌毒)が微量でも存在すると、透析患者の血液中に入ることにより、様々な合併症の原因になります。合併症は患者の QOL(日常生活の質)の低下と生命の危険をもたらします。当院では厳重な管理により、透析患者さんにとって“命の水”ともいえる透析液の完全無菌化を実現しています。

High Quality な血液浄化

厳重管理したウルトラピュア透析液をベースに高性能透析膜の能力を最大限まで引き出し、かつ安全に透析治療を施行することが可能です。血液浄化法も透析(HD)だけではなく、さらに進んだ血液ろ過透析(HDF)もオーダーメイドで施行可能です。HDFは、多種の尿毒素が幅広く除去できることから、掻痒やイライラ、関節痛などの不定愁訴の軽減、血圧の安定化、合併症の予防に優れているといわれています。現在はオンラインHDFという方法が主流ですが、さらに有用と期待されている間欠補充型HDFなど最新の血液浄化にも取り組んでいます。

透析合併症の早期発見・診断

透析患者さんの死亡原因は心血管合併症(心筋梗塞、心不全、脳卒中)、感染症(呼吸器感染、消化管感染など)、癌(腎がん、尿路癌、消化器癌)の3大合併症が多くを占めます。質の高い透析により合併症を少しでも防ぐのは当然ですが、病気によっては早期発見早期治療が必要となります。CTや超音波検査、脈波測定、体組成や骨密度測定、消化管内視鏡検査など多種の最新検査機器により透析患者さんの合併症の早期診断・早期治療につなげています。

内シャント作成および管理の徹底

高い質の透析を保つには良好な内シャントが必要です。透析患者さんにとって内シャントはいわばライフラインであり、長持ちさせることが重要です。当院では、内シャントの作成や修復を行っています。血管超音波エコー検査やエックス線透視造影検査によりいち早くシャント血管異常を見つけ出して、シャント狭窄・閉塞に対しては PTA(カテーテルの風船で膨らます)や血栓除去術(カテーテルで血栓を吸引する)を速やかに行っています。また穿刺困難例には、エコーを使って確実に穿刺をすることで、患者さんの苦痛や血管のダメージを減らします。

フットケア

透析患者さんの重大合併症に下肢の閉塞性動脈硬化症があります。下肢の血流不全により、疼痛や機能障害を起こし、進行すれば壊死、感染により下肢切断にいたります。患者の運動機能低下だけではなく、生命の危険にもつながります。患者の足を守るためにフットケアを導入して、足病変の予防指導に努めています。すでに外科的治療が必要となった進行虚血肢症例は近隣の中核病院血管外科へ紹介し、連携をとって治療にあたっています。

腎臓リハビリテーション

透析患者さんは栄養状態の悪化、筋肉量の低下、骨の脆弱化をおこしやすく、容易に運動能の低下に直結します。運動能が低い患者ほど、合併症が多く、死亡率が高いことがわかっています。また運動習慣のある透析患者様は明らかに生命予後がいいこともわかっています。透析患者が長生きするためには質の高い透析だけではなく、運動療法と栄養療法が大変重要となります。当院では専門の看護師、臨床工学技士、理学療法士、管理栄養士、トレーナーが中心となって栄養運動サポートチームを結成し、患者様の状態に応じて個別に腎臓リハビリテーション(運動療法指導、実践および栄養指導)を行っています。運動療法が適応の方には、透析時間を利用して寝たまま自転車こぎができる「てらすエルゴ」を導入してます。また、クリニック内にトータルメディカルフィットネス『alk studio(あるくすたじお)』を併設しており、、当院透析患者様も体力の維持・向上を目指してご利用いただいてます。

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